オリマーメモから初号機について言及してあるメモを抜粋

▪️バグズ・キングダム
外見は美味しそうだが、内部には
大量の虫が寄生している事が分かっている。
虫が苦手なドルフィン初号機は収容するのを
嫌がっていたが、私は有無を言わせなかった。
やかましいあいつも今日はずっとおとなしかったな。


▪️虫寄せせんべい
運んでいる時に気がついた。
この甘い匂いに引き寄せられて
様々な虫が集まってくるようだ。
だが、虫嫌いのドルフィン初号機に
知られるとうるさい。内緒にしておこう。


▪️チョコベッド
甘ったるい匂いが充満した洞窟で
息も絶え絶えの所にこの物体と出会った。
私の舌はすでに限界だ・・・・・・。
しかしドルフィン初号機が味覚を分析
出来ない以上、頑張るしかない。


▪️木造巨生物クマキボリ
恐らく巨大生物が仮死状態になった物だろう。
動物の体格と植物の表皮を併せ持つ
半動半植物で、現在は植物としての生態しか
観察出来ない。
ドルフィン初号機はただの木像だと言っていたが、
これだから機械は夢がなくて困る。


▪️折れた食神
なんとも奇妙な形状の金属器だ。
途中で折れていて全体像が分からない。
ドルフィン初号機は神器の一種だと主張しているが、
私は洗面器だと思う。
底に顔が映ってとても便利ではないか。


▪️オレの色
今日は青ピクミンの力を借りてペンキ代わりになる
液体を手に入れた。
早速ドルフィン初号機をペイントしてやる事にした。
いつも騒がしい奴だが、パイロットにとって
宇宙船は大切なパートナーだ。
・・・・・・。
ところがあいつめ、こんな色は嫌だと
わがままを言うのだ。もう知らん。
今日は寝る事にする。


▪️ホイスル岩
この惑星には自然物か人工物か
区別のつかない物体があちこちに存在する。
ドルフィン初号機の鑑定によれば、
自然物らしいが、私には人工物に思えてならない。
しかし彼がすねてしまうので
黙っておく事にする。


▪️ライトニングボルト
黄ピクミンは木の上や山の上のような
高い所がとても好きなようだ。
私は高い所を見つけると彼らを投げるようにしている。
そんな時、彼らがこの物体を拾ってきてくれた。
空を高らかに舞い、軽やかに大地に降り立ち、
時には電光石火の空中戦をやってのける彼ら。
ドルフィン初号機は彼らにちなんだ名前をつけたようだ。


▪️グリッドコンピュータ
解析によるとコンピュータのパーツとして使えるようだ。
もしこれを取りつけたらおしゃべりなドルフィン初号機が
少しは静かになるだろうか・・・・・・。
いや、かえってやかましくなるかもしれない。
やめておこう。


▪️ネンチャッキーＧ
またも新しいピクミンと出会う事が出来た。
白ピクミンはなんと完全に地面に埋まったお宝を掘り当てる。
この物体も彼らがいなければ見つけられなかっただろう。
ちょうどドルフィン初号機の装甲に穴を見つけたので
これで塞いでみた。
・・・・・・どうやら問題ないようだ。
追記：
私は彼らと出会ったあの洞窟を白い花園と名付けた。


▪️宝石生物ヒトデメラルド♂
パイロットにとって宇宙船は命を預ける
パートナーと言える。だからお互いを信じる
気持ちがとても大切なのだ。
しかし、こんなただの石ころが宝石生物だとは
さすがに信じられないのだ・・・・・・。


▪️サイレンサー
ううっ・・・・・・ドルフィン初号機だけでも
やかましいのに、今は社長までいる。
やかましくって、しょうがない！！
この像を少しは見習って欲しいものだ。
今思えば、ルーイくんは無口で
とっつきにくかったが、静かでよかった。


▪️勝負石
コンピュータは世界を０と１に分けてしまうが人間は違う。
世の中、勝ち組と負け組の２つだけではないのだ。
人の数だけ価値観がある。
ドルフィン初号機にそれがわかる日が来るだろうか。


▪️オープン・アーキテクチャ
金属コンテナと思しき物体を発見した。残念ながらすでに空に
なっている為、売るには一工夫必要と思われる。
セールストークで何とかするしかないだろう。
ドルフィン初号機の喋りに期待しよう。


▪️みっちりコンテナ
今日はドルフィン初号機に
「こっそり味見をしてはダメですよ」と
クドクド念を押されてしまった。
私がそんな事をすると思っているのだろうか！
もう子供ではないのだ。


▪️フライング・ソーサー
どれだけ進化してもコンピュータにはロマンと言う物は
分からないようだ。
謎の飛行物体の正体が実はこれだ、と言うのだ。
私は信じている。この宇宙の何処かには私達の他にも
知的生命体がいるのだ。
きっと。


▪️さとりの座
この惑星には理解の及ばない物体が実に多い。
これもそのひとつだ・・・・・・。
ドルフィン初号機の分析によれば考え込むところにこの物体の価値が
あるらしいが本当なのだろうか？
どうも騙されているような気がしてならない。
いやいや、自分の乗る宇宙船を信じられないようでは
一流のパイロット失格だ。

ショートムービー



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おわり（2020年3月現在）